火曜日, 10月 28, 2014

[10/28 Tue] ▽book 旨いウイスキー飲みたいな

▽「ウイスキーと私」竹鶴政孝著 NHK出版 2014年8月発行


 著者は、今NHKの朝ドラ「マッサン」の亀井のモデルとなったニッカウヰスキーの創始者です。
本書は、日本経済新聞に連載後、昭和47年にニッカウヰスキーが非売品で出版した同名の単行本をベースに改訂復刻した本です。この本には日本のウイスキーが誕生した歴史が書かれています。

 著者がスコットランドに単身で渡り、スコッチウイスキーの作り方を学ぶわけですが、TVではその辺のことはだいぶ略されています。それは「マッサン」では英国人妻のリタ(テレビではエリー)にスポットライトを当てているからでしょう。実際の竹鶴さんは、イギリスに渡る前に、アメリカのサンフランシスコに渡り、そこで葡萄酒作りを見たり、英語をマスターしていました。またスコットランドに渡ってからは、ウイスキー作りで暇な夏の間、フランスに渡って葡萄酒作りを手伝っていたようです。
竹鶴さんの異国生活だけで、面白いドラマができそうです。

 テレビドラマでもサントリーをモデルの鴨井さんが出ていますが、本格的ウイスキーは最初サントリーの山崎で作られた白札サントリーが昭和4年に発売されました。その後、在籍したサントリーを12年で退職し、北海道余市でニッカウヰスキーを創立させたのでした。そして昭和15年にニッカウヰスキーの第1号が発売です。

 ちなみに「ニッカ」という名称、本を読んでいて何でそういう名前なんだろうと思っていましたが、説明が出ていました。創立した当初の会社名は、フルーツジュースを製造していたことから「大日本果汁」だそうで、その略の「日果」からできたそうです。

 とにかく竹鶴さんは、道なき道を凄いパワーで開拓していったパイオニアです。いわゆる日本のウイスキーの父というわけです。

 この本では、朝ドラのモデルのリタさんについては、あまり多くは語られていません。

巻末の谷村新司紙の寄稿を読んでそういえばと思いだしました。谷村さんの『昴』は1980年のスーパーニッカのCMの曲だったということです。 この曲は竹鶴氏が1979年に亡くなった翌年、谷村さんにCM曲の依頼があり、作られたものなのです。

 数年前までは海外の手頃な値段のいろいろなウイスキーを飲んでいた僕ですが、(過去のこのブログを参照のこと) 最近はもっぱら↓コレです。

 理由は一番安く美味しいウイスキーだから。

 ニッカの一番贅沢なウイスキーを飲んでみたいなぁ。




0 件のコメント: